【tips】ドライブレコーダーは最高品質のSDカードを使いましょう

1.ドライブレコーダー装着が増えている

 一時話題になった煽り運転ですが、その対策としてドライブレコーダーを取り付ける方が増えてきています。

 これは

令和2年6月10日に公布された道路交通法の一部を改正する法律により、妨害運転(「あおり運転」)に対する罰則が創設されました。これにより、令和2年6月30日から、他の車両等の通行を妨害する目的で、急ブレーキ禁止違反や車間距離不保持等の違反を行うことは、厳正な取締りの対象となり、最大で懲役3年の刑に処せられることとなりました。
 また、妨害運転により著しい交通の危険を生じさせた場合は、最大で懲役5年の刑に処せられることとなりました。
 さらに、妨害運転をした者は運転免許を取り消されることとなりました。

「危険!「あおり運転」はやめましょう|警察庁Webサイト」https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/aori.htmlより

によるものと思われます。さらにこの警視庁のサイトでは

安全な場所から110番通報・ドライブレコーダーを積極活用

妨害運転を受けるなどした場合は、サービスエリアやパーキングエリア等、交通事故に遭わない場所に避難するとともに車外に出ることなく、ためらわずに110番通報をしてください。

 また、ドライブレコーダーは、運転行為が記録されることから、妨害運転等の悪質・危険な運転行為の抑止に有効です。事故やトラブルのときにあなたを守るドライブレコーダーを装着し、有効に活用しましょう。

「危険!「あおり運転」はやめましょう|警察庁Webサイト」https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/aori.htmlより

とドライブレコーダーの積極活用を促しています。

 実際にこの法律が公布されてから半年で58件が摘発されそのうち54件がドライブレコーダーの記録があったそうです。中には煽った側のドライブレコーダーの映像もあるとか。

 煽り運転の証拠を掴む以外にも、自分の安全運転意識向上のために使えそうです。

2.ドライブレコーダーの種類

 ではドライブレコーダーにはどんな種類があるのでしょうか。

 現在販売されているものは、

  • 前方カメラ型
  • 前方+後方カメラ型
  • 360度カメラ型

などが中心で多くは「前方+後方カメラ型」となっているようです。中には、前方カメラが360度カメラでプラス後方カメラという高機能なものもあります。

 機能はさまざまですが、

  • HD(1080p)以上:高画質で車両等の確認がしやすい
  • HDR対応:夜間の撮影時にコントラストがはっきりする
  • 後方録画対応:後ろからの煽り対応
  • GPS連動型:位置・時刻・速度などが記録できる
  • 衝撃検知機能:不意の事故の証拠映像が残る

といった機能がついているとより良いでしょう。自動車保険会社などは最後の「衝撃検知機能」だけあれば事故時の証拠として使えるということで推奨されている場合もあります。

 そんなドライブレコーダーですが、新車を購入した時に純正のドライブレコーダーを付ける場合はメーカー推奨のドライブレコーダーとなります。ほとんどはドライブレコーダーメーカーからのOEMです。一般向けに市販されている製品の主なメーカーとしては、

KENWOOD:ドライブレコーダー | KENWOOD

パイオニア:  ドライブレコーダー・SDメモリーカード | カーナビ・カーAV carrozzeria | パイオニア株式会社

ユビテル:   ドライブレコーダー|製品情報|Yupiteru(ユピテル)

コムテック:  ドライブレコーダー | コムテック

などがあります。カー用品店やディーラーで実物を見たり説明を聞いたりすることができます。

 ドライブレコーダーは、つければ良いというものではなく、録画されたデータが使えるかどうかが一番重要です。購入する際には実際に録画された動画を確認できると良いですがなかなかそうもいかないのでネット検索などで探してみると良いでしょう。

 価格は、極端に安いものの中には型式が古くて画質が悪いものや、自動車内の温度変化に対応できない脆弱な製品も紛れ込んでいますので信頼できるお店から信頼できるメーカーの製品を購入するのがお勧めです。いくら安く購入できてもいざという時使えなかったら何の意味もないです。

3.SDカードが重要

 さてここまでみてきてドライブレコーダーも良いものが選べたとしましょう。

 次に気になるのが記録媒体です。今販売されているドライブレコーダーはほとんどがSDカードに記録する形式をとっています。このSDカードが落とし穴です。

 純正のSDカードの値段をみると「何でこんなに高いの?」「デジカメのSDカードはずっと安いよ?」と思うでしょう。では何が違うのか。実はSDカードには一般用と産業用があるのです。そしてドライブレコーダーには産業用を使うべきなのです。

 SDカードには、書き込み方式によってSLC、MLC、TLCなどの方式があります。一般用に出回っているのはTLC方式がほとんどで書き込み回数は1,000回と言われています。そのためドライブレコーダーで使用すると短期間で劣化がすすみ大切なときにきちんと記録されていない可能性も高まります。MLCでは10,000回、SLCでは100,000回の書き込み回数となりますので産業用にはこういった高耐久のSDカードが利用されているわけです。そしてドライブレコーダーも産業用を使うのがお勧め(必須?)です。しかも稼働時間によりますが、1~2年毎に交換の必要も生じます。

 ドライブレコーダーは、家庭用のパソコンやスマホなどと同じような扱いを受けやすいですが、実は自動車の部品なんだと思えば高信頼・高耐久のSDカードが必要であることがおわかりいただけるのではと思います。

特選街:   【SDカードの種類と寿命】認識しない、データが消える原因は? 耐久性と価格の違いを専門家が解説 – 特選街web

パナソニック:業務用SDメモリーカード – Panasonic

4.ドライブレコーダーには産業用のSDカードを使いましょう

 まとめますと、「ドライブレコーダーには産業用のSDカードを使いましょう」ということです。メーカー純正品を使うかどうかはみなさんの判断ですが、自動車の部品だと思えば純正品を使っておいた方が安心ではあります。

 くれぐれもSDカードを安く上げようとして本来の目的を達成できないことのないようお気を付けください。高品質・高耐久のSDカードを安く購入できるといいですね。

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