【熾烈なブランド戦争】
Zホールディングスの金融サービスを「PayPay」ブランドに統一 – Zホールディングス株式会社
「ジャパンネット銀行」から「PayPay銀行」への商号変更を決定|ジャパンネット銀行
ジャパンネット銀行は、ネット銀行の先駆けとして設立され、当時私が在籍していた会社も出資したことから口座開設のお勧めがあったのを記憶しています。
その後の経緯は、あまり把握していませんが、いつのまにかYahooの連結子会社になっていたのですね。
基本的には、Zホールディングスと楽天はビジネスモデルが類似しているので、Zホールディングスも楽天がすべて楽天○○とブランドを統一しているように、傘下の金融子会社をPayPayブランドで統一してくるというのは、ブランディングの観点からは既定路線なのでしょう。PayPayブランドをあれだけ宣伝して浸透させてきたのですから、それを徹底的に使っていくというのは常道でしょう。俗に「楽天経済圏」などどいう言葉もありますが、来年には「PayPay経済圏」などどいう言葉も語られるのでしょう。
個人的には、統一されたブランドの囲い込み戦略というのは、あまり良い印象がありません。囲い込もうとしつこいマーケティングが繰り返され、いやになっちゃいます。囲い込まれると囲い込んだ企業にはメリットがありますが、消費者にはメリットがないです。巻き込まれないように距離を置きたいものです。
金融サービス、特に銀行は競争が激しい時代になっています。SBIグループと地方銀行の連携などもちらほら聞かれてます。その結局は市場の寡占化の流れに巻き込まれて集約の方向に行くというありきたりの結果で、面白くはないですね。もっと既存の金融サービスをディスラプションするような企業が出てくると面白いのですが。スタートアップに期待しています。
コロナの時代と言われて、社会構造の変革が訪れるとしたら、生き残るのはどこか興味深いです。戦国時代のぐちゃぐちゃな世界、大好きです。