【tips】中古スマートフォンと周波数帯の話

1.中古のスマートフォンを買おう

 中古のスマートフォンは今コスパがとてもいいよというお話です。

 最近のスマートフォンはカメラの高機能化が進んでいます。さらには高速回線の5Gを売りにしてどんどんと高額になっています。10万円以上する機種もざらになっています。普段使うにあたって、そんな高額なスマートフォンが必要なのだろうかと疑問に思いませんか?

 今のところ5Gの高速回線を必要とするキラーコンテンツはなく、カメラも500万画素くらいあればスマホで見る分には充分です。印刷するとしてもL版の写真で150万画素以上、2L版で300万画素以上、A4サイズになってやっと900万画素あれば充分です。

(参照)【カメラのキタムラ】かんたん写真プリント|写真プリント・ネットプリントサービス

 ということは不必要な機能に多大なお金をかけているのではないか、メーカーの口車に乗せられて交わされているのではないか。しかも1年後には新機種が発売となるわけで、そうなったら新しい機種に買い換えるというメーカーの描いたエコサイクルにまんまと乗せられていることになります。もちろん毎年何万円も出して買い換え続けて人に自慢する喜びを味わいたいとか、メーカーに忠誠心が高いユーザーさんはそれで満足できるのでそのエコサイクルに入って満足を得るのは悪くはないです。しかしそれ以外の一般の庶民は高額な携帯電話料金に悩まされており、できるだけお安くスマホを手に入れたいというのが人情というものです。

 では何を買うのがいいか。「中古スマホ」です。

 中古Androidはどうでしょう。数年前までならHuaweiがお勧めでした。しかし米国からの制裁によってAndroidが使えなくなりHarmonyOSとなりGooglePlayが使えなくなった今、お勧めはできません。

 GoogleのPixelはどうでしょう。Googleのヘルプを見ると3年間のアップデートが保証されています。つまりそれ以降は買い換えてねということでしょう。Pixel4aのようなミドルクラス機なら良いですが高額な機種はもっと使いたいですね。ということは中古でPixelを買うときは残りのアップデート保証期間と価格をにらんで買わなくてはいけないということです。そこを注意すれば1年前の機種を購入して毎年買い換えるという選択枝が出てきます。それも安価にいろんな機種を試せるのでガジェット好きにはたまりません。

(参照)Google Pixel スマートフォンと Nexus デバイスで Android アップデートが提供されるタイミング – Pixel Phone ヘルプ

 次に中古のiPhoneはどうでしょう。基本的には古いデバイスも最新OSに対応しているようでiPhoneSE(第1世代)以降のiPhoneでは最新OSがサポートされています。ただし先に書きました900万画素以上の写真解像度ということを考えると1200万画素のiPhone7以降が選択枝になってきます。

(参照)iOS 14 や iPadOS に対応しているデバイス – Apple サポート

 中古のiPhoneはこれからも長く使うならよさそうです。価格的にはiPhone7が格安でiPhone7Plusだと高くなってきます。iPhoneならiPhone7押しですね。もっとも周りの友達などに「え?まだiPhone7使ってるの?」などと言われることを気にせず、見栄をはらずに実を取ると思える方のみにお勧めです。

2.周波数対応に注意

 中古スマホを購入するに際していろんな注意点がありますが、最近はSIMロック解除したスマホをSIMフリースマホとして売っているようです。ここには少し注意が必要です。携帯電話会社は割り当てられた周波数帯というものがありいくつかの周波数帯に分割されています。そのため自分の会社の周波数帯では使えるけど他の会社の周波数帯で使えるかは保証されていないということです。4Gならバンド1、3、8、11、18、19、21、26,28、41、42、5Gも同様です。

 じゃあどうすればいいのかということで主要各社で販売されたスマホの対応周波数帯について見ていきたいと思います。

(参照)各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯 総務省

(参照)[日本で携帯電話に使われる4G/5G周波数まとめ] – ケータイ Watch

周波数帯NTTドコモKDD
沖縄セルラー
ソフトバンク
(※Y!mobile含む)
楽天モバイル
700MHz帯 バンド28
800MHz帯 バンド18/26
      バンド19/26
900MHz帯 バンド8
1.5GHz帯 バンド11
      バンド21
1.7GHz帯 バンド3
2.0GHz帯 バンド1
3.5GHz帯 バンド42
各事業者が第3.9-4世代で使用している周波数帯(総務省資料より作成)
周波数帯NTTドコモKDD
沖縄セルラー
ソフトバンク
(※Y!mobile含む)
楽天モバイル
3.7GHz帯 n77
     n78
4.5GHz帯 n79
28GHz帯 n257
各事業者が第5世代で使用している周波数帯

 ちょっと横道にそれますが、楽天モバイルへの周波数割当を見ると、とてもじゃないけど買いたいと思えない割当ですね。

 周波数帯が低い方が電波の回折がありビルの谷間などでも届きやすくなります。周波数が高いと直進性は良いのですが建物に遮断されてつながりにくくなります。いわゆるプラチナバンドと呼ばれるのは700MHz~900MHzの帯域で、この帯域が楽天モバイルには割当されていません。これでは買えませんね。仮にプラチナバンドを割り当てられたらどうなるかというとその周波数帯に対応するための設備を用意しなければならないのでこれも大変です。事前に準備しようとしても割当れらるかわからないのに設備投資する余裕はないわけです。

 おまけのその2です。5Gですが、ご覧のように周波数帯域が高くなっています。これはすなわち建物の中などでは使えない可能性が高いということです。特に28GHz帯などはダメでしょう。ということはアンテナが見える場所で使わないと性能が充分に発揮できないということです。夢のような5Gの話に踊らされてはいけません。イベント会場などの見通しの良い場所であれば有効に機能するでしょうが、マンションの部屋の中などでは期待はずれになるかもしれません。

 マーケティングに踊らされずに本当はどうなのかをしっかり見極めないと後でがっかりすることになるかもしれません。

2.1 ドコモの周波数対応

 ドコモはiPhoneに関しては、個別対応していないのか概ね他社の周波数も利用できる感じですがAndroidは他社の周波数が使えない場合も結構ありそうなので購入の際は注意が必要です。

(参照)SIMロック解除対応機種および対応周波数帯

2.2 auの周波数対応

 auもドコモと同じようで、iPhoneに関しては、個別対応していないのか概ね他社の周波数も利用できる感じですがAndroidは他社の周波数が使えない場合も結構ありそうなので購入の際は注意が必要です。

(参照)SIMロック解除が可能なau携帯電話などの実装周波数帯一覧 | スマートフォン・携帯電話をご利用の方 | au

2.3 ソフトバンクの周波数対応

 ソフトバンクはiPhoneに関しては、個別対応していないのか概ね他社の周波数も利用できる感じですがAndroidは他社の周波数が使えない場合もあるようですので購入の際は注意が必要です。

(参照)SIMロック解除が可能な機種の周波数帯一覧

2.4 Appleの周波数対応

 AppleのSIMフリー機種は国内販売のものであればどのキャリアでも安心して使えそうです。海外版は注意が必要です。

(参照)iPhone – 5GおよびLTEネットワークに対応している国を見る – Apple(日本)

(参照)iPad – ネットワーク – Apple(日本)

3.どの周波数を掴んでいるか

 購入したあとでじゃあどの周波数帯域を使っている(掴んでいる)のか知りたいという時は、iPhoneの場合は以下の記事が参考になりそうです。

 これがわかったからと言って何もできないのですが。

(参考)iPhoneの隠し機能を使うと利用している電波の種類がわかる:iPhone Tips – Engadget 日本版

 私も調べて見ましたが、バンド1とバンド3しか掴まりませんでした。700MHzや800MHzといったプラチナバンドは掴まえていない感じです。

4.iPhone7を買ってみた

 ここまで書いてきましたが、私はどうしたかというと一番コスパの良さそうなiPhone7を購入してみました。

 中古のiPhoneは品数もそれなりに出ていて比較が容易なのも良かったです。

 じゃんぱらだと12,800円からでした。

Apple docomo 【SIMロック解除済み】 iPhone 7 32GB ゴールド MNCG2J/Aの詳細|じゃんぱら

 ゲオでも12,000円くらいからです。

ゲオ公式通販サイト ゲオオンラインストア商品検索iPhone7 32gb

 Amazonでも同じくらいですね。

Amazon整備済品

 最終的に購入したのはiPhone7 32GBでBack Marketというところで14,900円(税込)でした。1年保証付きというのが最終的に決めた理由です。

Back Market JP / リファービッシュマーケットプレイス

 目立った傷もなく普段使いにはまったく問題ありません。

 ちなみにauモデルのiPhone7のsimロック解除機種だったためiijmioのタイプDのSIM(ドコモ網)を入れているのですが画面表示上はauと表示されています。これで問題ないらしいですがなんだかなぁという部分です。

 到着したときはバッテリーがほぼゼロでしたが充電完了後は減り方も普通で少し使っても1日後は60%を超えていました。Back Marketさんは1年間保証付きなので他のお店で購入して保証をつけるよりお安くなっていると思います。

 iPhone7 Plus以降だと20,000円を超えてくるのでコスパは落ちますね。コロナの時代にはtouch IDの指紋認証は便利でお勧めできるかと思います。

5.まとめ

 結論としては、今買うならiPhone7がカメラの解像度や周波数帯対応など含めて見てもベストバイかなというところです。個人的にはAndroidの方が制約が弱いのでガジェット好きの心をくすぐるのですがお財布代わりにセキュリティ高く普段使いで使うならiPhone7でしょう。iPhoneも顔認証のタイプは高いし使い勝手も良くないし中古でもお勧めできないです。

 以上、ご参考になりますれば幸いです。

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